快適調理の代名詞!ノンフライヤー
IKICH・ノンフライヤー(3.6L)
ちょっとした興味から2019年1月31日に初購入したノンフライヤー。なんだかんだで4年以上も使えている怪しい中華製調理器具はこのノンフライヤーが最初で最後ではないでしょうか。さすがにトレイのテフロンが剥がれたりはしているので年々快適さは減少しておりますが、それでもほぼ毎日活用するくらい愛用しています。
価格もAmazonで購入したので7,000円台という驚異的な安さ!数年前まではデロンギ等の大手もちらほら見かけていたのですが、さすがに世の中の多くの人は価格で選ぶのか今では謎の中華製ノンフライヤーしか見ることがありません。ただ中華製とは言っても製品の質にはかなりのバラつきがあるので一概には言えません。
私が購入したIKICHの3.6Lノンフライヤーは実際に4年以上も問題なく使えているので費用対効果としてはかなり得をしているほうだと思います。不都合と言えば見た目が褪せてきていること(本体からの熱で塗装が劣化してる)、トレイの下部が数ミリ膨らんでいること、テフロンが機能していないことくらいですね。
経年劣化によりトレイ底部が0.7mmほど膨らんでいる
本体の熱により褪せた塗装
ですがそれらのマイナス点を加味してもそれ以上の快適さが約束されているのでなかなか手放すことは出来ません。さすがにテフロン関係は体にも良くないことが分かっているのでそろそろ新型を購入しようか検討している今日この頃…。ということで今回は皆さんにも私の買い物に付き合って頂きましょう(笑)
そもそもノンフライヤーで何が出来るのか?
私のブログの大半…とまではいきませんがそれなりの数のノンフライヤー調理記事を投稿しています。私の記事を何度か見て頂いた方には何となく伝わっておられるかと思いますが、初見の方がノンフライヤーをイメージすると恐らく「油を使わずに揚げ物が出来るのだろう」と思われるのではないでしょうか?
結論から申し上げると残念ながら揚げ物は出来ません。フライヤーとかいうそれっぽい名前がついているくせに揚げ物が出来ないんです。原理としては200℃くらいの熱を風で当てる…つまりオーブントースターの風があるバージョンだと思って下さい。ようするに揚げるのではなく「焼く」のがノンフライヤーです。
この特性上絶対的に油が必要なコロッケやドーナツを調理することは出来ません。出来上がりのコロッケをカリっとさせたい時にはノンフライヤーでもある意味効果はあるのですが、ホットケーキミックスからドーナツを作ろうとするとビスケット(あまりの火力に石みたいな硬さの)が完成します。
ドーナツを作った工程で生まれた謎の物体
一方でこの火力を生かした調理はめちゃくちゃ得意です。例えて言うなら「外はカリっ、中はしっとり」と言ったような調理に適しています。代表的な例としてはウィンナー、焼き鳥、ハンバーグ、たこ焼き、厚めの肉類等です。意外にもフライドポテトは油の味も含んでいる場合があるので完全には再現出来ません。
ノンフライヤーで調理したスペアリブ
見ての通りこれらの具材は体に害のある悪玉コレステロールの塊ですが、ノンフライヤーであるならこれらの悪い脂をかなり落とすことが出来ます。つまりノンフライヤーとは日常でもよく食べるような肉類をメインに調理できるので、揚げ物を作ることに特化した電気フライヤーよりも活用例が多いと言えます。
焼肉を焼いたあとに溜まるヤバい液体
しかしながら…!
私が本当にオススメしたいのはズバリ「魚」です!個人的にノンフライヤーとは魚を焼くものだと思っています。魚ってフライパンで焼くよりもグリルで焼いたほうが美味しいのですが、グリルって食べた後の掃除がめちゃくちゃ大変ですよね。ですがノンフライヤーなら構造上簡単に掃除をすることか出来ます。
香ばしい薫りが食欲をそそるサンマ
しかもグリルで焼くよりも美味しく仕上がるんですよ!これって本当に謎です。ノンフライヤー歴4年の私でも未だに解明できません(笑)ちなみに意外と一度もレビューしていないのですが、ノンフライヤーで一番調理をする頻度の高い食材は鮭です。皮はパリッ!身はジューシーでかなり美味!一番オススメ!
ノンフライヤーを購入する際に知っておきたいポイント
さて…ようやくタイトルの伏線回収となりますが、Amazon等のネットショップを見てみると様々な種類のノンフライヤーが販売されています。楽天でも販売されていますがAmazonほど種類が豊富ではありません。一般的にはマイナーな調理器具なのか、家電量販店に行っても1〜2種類程度しか置いてありません。
とにかくネット通販では種類が豊富すぎて迷ってしまうと思いますが、基本的に以下の3点だけ押さえておけば間違いありません。
- 価格帯は6,000円〜9,000円台
- 最低でもトレイの容量は3.5L以上
- なるべく四角いタイプ
まずは価格面ですが、基本的にノンフライヤーは消耗品だと思って下さい。いかに本体が頑丈であってもトレイのテフロンはいずれ必ず落ちてきます。フライパンを日常的に使われている方なら実感されているかもしれませんが、テフロンの落ちてしまったフライパンだと結構ストレスが溜まると思います。
そもそもテフロン加工がされていない本格的な中華鍋を愛用しているならともかく、フライパンはテフロンが切れたあたりが買い替えのタイミングだと思います。ノンフライヤーの場合は早くて1年…長くても2年くらいでテフロンが剥がれてきます。だからといって油を使用するのはどうかなって感じですよね。
ですのでめちゃくちゃノンフライヤーというツールに拘りたいのなら別ですが、基本的に200℃で焼くという根本的な仕組みは同じなのであまり高価なノンフライヤーを選ぶメリットって実は少ないんです。トレイだけ別に6,000円くらいで販売されているケースもありますが、それなら本体ごと買い替えたほうがお得です。
それに高い製品あるあるですが、性能が良くなるとそれに比例して構造も複雑になります。数年前に購入した比較的高価なエスプレッソメーカーは洗うのが面倒臭すぎて結局使わなくなりました。趣味性の高いコーヒーメーカーならともかくノンフライヤーは日用品です。手軽さを失うと存在意義も同時に失う製品です。
個人的な経験則から申し上げますと、Amazonで販売されているノンフライヤーであるなら6,000円〜9,000円くらい支払えば上記3点の要素を押さえた製品が手に入ります。もっと安いノンフライヤーも探せばあるのですが、大体の場合は容量が1.6Lだったりと使い勝手に難がある場合がほとんどです。
1.5L〜2Lくらいの容量だと何も入りません!本当に何も入りません!業務スーパーのポテトも何回かに分けないと調理できません。ホッケとかアジの開きも折らないと入りません。唐揚げとか鶏肉を入れる分には全然使えると思いますが、素材に長さがあるものだと工夫をしないと調理が出来ないのです。
3.6Lなら40個のたこ焼きがなんとか調理できる
焼き上がったたこ焼き
とりわけ数人分の調理を行うのなら最低でも3.5L以上の容量は必要です。1度で調理できればそれだけ電気代も安く済みますし、何よりも使い勝手の悪さが便利さを上回ってしまうといずれノンフライヤーを使わなくなってしまいます。なので一人暮らしの方以外には3.5L以上のノンフライヤーを強くオススメします。
最後にノンフライヤーの形状ですが、今現在私が使っているノンフライヤーが円筒形なので、新しい製品を購入するなら次は四角いスクエア型にしようと考えています。理由は簡単でスクエア型のほうが私の大好きな魚を調理しやすいからです。サンマを焼くにも円筒形だと少し曲げないといけませんからね。
円筒形だとサンマを曲げないと入らない
以上がノンフライヤーを選ぶ際の重要ポイントです。次の項で最後になりますが、ノンフライヤーを購入することにより生活に何がもたされるのかを述べていきたいと思います。
私がノンフライヤーをオススメしたい理由
ノンフライヤーの最大のメリットは以下の3点です。
- 油を使わないだけでなく脂が落ちるのでかなりヘルシー
- ボタンを押すだけなので調理が簡単
- 掃除が楽
これに尽きます。日本は欧米の食文化を取り入れてから肉類がとてもポピュラーなメニューになりました。しかしながら魚を網で焼くような文化のある日本において、ハンバーグ等においては肉汁という悪玉コレステロールの塊が美味しいといった謎の概念があるのであまり網で脂を落とそうとはしませんよね。
でもめちゃくちゃ体に悪いとは思っていてもついつい食べてしまう…。
そんな方にもノンフライヤーはオススメできます。ノンフライヤーは魚焼きグリルと同じような構造をしているので余計な脂はトレイの下部に落ちるように設計されています。現実を見たくない方にはオススメできませんが、ほとんどの方は以下のような脂を特に意識せずに摂取していることになるんです。
悪玉コレステロールのネバーランドことハンバーグ
ハンバーグ調理後にトレイに残された脂
脂がトレイの底部にもギットリこびりついている
多くの人がそのまま摂取するであろうヤバい脂
ガーリックチキンを焼いた後のトレイ内部
ノンフライヤーで調理しても美味しく食べられる
このようにノンフライヤーなら構造的にこれらのヤバそうな脂のほとんどを落としてくれるので、圧倒的にヘルシーかつ健康的であることが伝わるかと思います。それがボタンを押すだけ(私のノンフライヤーはタッチパネルではなく物理ですが)で調理が出来てしまうので余計な手間も最低限で済みます。
とりわけ掃除の楽さはノンフライヤーの特筆もの!汚れるのはトレイの内部関係のみなので、フライパン等と異なりコンロや壁に油が跳ねることもありません。料理をする際になんだかんだで大変な作業がこの掃除だったりするので、これらの労力がかなり削減できると考えればめちゃくちゃ便利な調理器具ですよね。
今のところ私が感じているノンフライヤーのデメリットはキッチンのスペースを取ることくらい。電気代も見た目の割には割と安いのでお財布にも優しいです。ELPAの計測器で測ると200℃12分の使用で平均4〜5円ほどの電気代でした。これは1日2回、1ヶ月使用しても300円くらいの計算です。
12分の使用で電気代は4.31円
ノンフライヤーは夫婦間における家事の協力にも繋がる
長文でしたがこの項で最後です。飽きずに長々とここまで見て頂いた方には本当にありがとうございます。
私はだいぶ前から家事、掃除、料理が日常になっているので、これらに対して苦痛という概念が存在しません。むしろ生きていくためにはやらなくてはいけない日常であるため、朝起きて歯を磨くくらいの感覚で日常の家事を行っています。ただ世の中を見渡すと私みたいな男性は少ないようで…。
例えばネットで調べると「働いているパパの家事参加率は16.2%(2017年度)」みたいな記事が出てきます。ようは8割以上の家庭を持っている男性が家事に参加していないみたいです。個人的には信じられないのですがこれが日本の現実…。家事は損得の問題ではなく日常生活においては絶対的に必要なこと。
例えばですけど私の親の世代は太平洋戦争が終わって間もないということもあり、昭和気質な人が多かったように思います。ようは「男は男らしく」「女は女らしく」という概念です。確かに昭和中期〜後期までの日本の社会システムであるなら男性は働き女性は専業主婦という流れが普通だったのでしょう。
しかし今は令和5年…。もう「○○は○○らしく」といった概念は完全に過去のものとなっています。女性の社会進出もかなり前から進んでおり、逆に男性が専業主婦をやったとしても時代的にはおかしくなくなりました。今流行りだったり炎上だったりしているポリコレの概念も50年前では想像もつかなかったと思います。
つまり時代は変わります。いつまでも自分たちが生きていた時代が基準ではありません。「昔はこうだったんだから今もこうあるべきだ」という化石みたいな概念を持っている人は、更に昔の世代に「戦争がふつうだ!戦え!」とか「武士が一番偉い!」と言われて納得するのでしょうか。恐らくしないですよね。
ですから令和の今になって「家事は女性がするもの」という考え方は時代的に合わないと思います。もちろん逆もしかりで「男は働くべき」という発想も今の時代に合わせれば時代遅れということになるのでしょう。結局何が言いたいのかと言うと「男性も率先して家事をやりましょうね」ということなんです。
家事の中でも必ず毎日行わなければならないのが料理です(外食派は分かりませんが)。料理を作る工程はもちろんですが、最終的には食器を洗い、乾燥させて元の場所にしまうという後片付けも行わなくてはなりません。この料理をする工程と後片付けにかける労力及び時間を限りなく削った調理器具がノンフライヤーです。
料理をすることが面倒臭くてなかなか重い腰が上がらなかった人にこそ試してほしい調理器具ナンバーワンと言えるでしょう。もちろん毎日料理をしている方にも是非ノンフライヤーを試して頂きたいと思っています。私の人生の中で一番生活に変化をもたらしたのはノンフライヤーと言っても過言ではないのですから。
ノンフライヤーは料理の敷居を著しく下げ、低コストで労力もかからず、しかも体にも優しいヘルシーさも兼ね備えた完璧な調理器具だと勝手に思っています。実際に毎日活用しておりますし、今となってはノンフライヤーがないと生きている心地がしないほどになってしまいました…はい、大袈裟です(笑)
ちなみに私は現在、Amazonでタイムセール中の7,630円のノンフライヤー(4.5L)を購入しようか検討しております。購入したらまたレビューしていきますね。ということで長々とありがとうございました。そろそろ休み前にウィンナーや軟骨でも焼いて晩酌を楽しもうかと思っています。
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