突如録画できなくなったOOSSXX(28,799円)の防犯カメラ
OOSSXXって一応メーカー名らしいよ

「OOSSXX」という中華製激安防犯カメラ…。一見するとPCで画像を保存するときに一時的だからと適当にアルファベットを長押ししたかのような名称をしていますが、これでも列記としたメーカー名だそうです。このどうやっても読めない不思議な名称のOOSSXXですが、今日になって突然録画記録が見れなくなってしまいました。見れないだけではなくて、録画自体されていないみたい。
これだと何かあった場合に証拠として残せないので、一刻も早くどうにかしないと落ち着きません。とりあえず1年保証はついていたのですが、この防犯カメラを購入したのが去年の7/23なので地味にサポート期間を超えてしまっています。もともと以前購入した「YESKAMO」の防犯カメラよりも設計が杜撰で壊れやすいので、いっそのこと防犯カメラ自体を新調しようか悩みました。
しかしながら防犯カメラを新調するとなると、安くても24,000円前後、そして何よりもまた配線を外から部屋の中に引き込まないといけないので地味に大変です。
録画不良の原因はHDD

このOOSSXXに限った話ではありませんが、基本的にどの中華製激安防犯カメラもWindowsPCとは異なり、オペレーションシステムはHDDではなく基板に独立して存在しています。つまりソフトウェアをHDDにインストールする必要がないので、映像を録画する必要性がないならHDD自体がなくてもリアルタイムの画像を映すだけなら問題なく動きます。
イメージ的にはBIOSのまま録画したデータのみをHDD内に保存する感じなので、HDD自体の交換は物理的な作業のみで完結してしまいます(フォーマートは必要)。ということは新しく防犯カメラを購入するよりも、まずはHDDを交換して修理を試みたほうがコスパ的には良い可能性があります。とりあえずどんなHDDを使用しているのかを確かめる必要がありますよね!
Siyakike 信克ブランド!なにそれ?めっちゃ怖いんですけど!

筐体を開けて目の前に出てきたのは「Siyakike 信克」とかいう意味不明なHDDでした。一瞬で「これは壊れるよな」と納得できるようなヤバさ…。触ってみると表面は熱いしベタベタしているし、なんかグリスが焦げたような健康に害を及ぼしそうな匂いを発しているので身の危険だけはしっかりと伝わってきます。逆に爆発しないだけ良かったと謎の安堵感すらこみ上げてきました。

表面は金属なのにバリ(?)のようなものが細かく出ているので下手に触ると怪我をします。とりあえずインターフェイスはSATAの3.5インチということは分かったので、さっそくAmazonで安いものを購入しようかと思います。
あれ?
考えてみたらうちにアレがあったよな?
老兵は語らず眠るのみ、YESKAMOの残骸の中に!?
OOSSXXよりも以前に使用していたYESKAMO製防犯カメラ

ありました!クローゼットの中に昔使っていたYESKAMO製(27,800円)の防犯カメラが!この防犯カメラは数年使用したところでカメラ側に不具合(断片的にカメラが勝手に停止することがある)があったことから今使っているOOSSXX製の防犯カメラに切り替えた経緯があります。一見するとOOSSXXよりもYESKAMOのほうが1,000円近く安いですが、
- OOSSXX∶カメラ4基、HDD容量2TB(28,799円)
- YESKAMO∶カメラ2基、HDD容量1TB(27,800円)
なので構成の充実度で見ればカメラが2台多く、HDD容量も大きいOOSSXXのほうが安いことになります。実際に2025年8月現在でのAmazonでの実勢価格は、
- OOSSXX∶36,999円
- YESKAMO∶43,989円
になっているのでOOSSXXはいかに安さで勝負しているのかが分かります。このYESKAMOのレコーダー本体の中にはまだ使えるHDDが眠っているはずなので、分解して取り出し再利用してみようと試みたわけです。

分解方法も激安中華製防犯カメラなら簡単!デザインが微妙に異なるだけの同一製品なので、ネジの場所やら基板の位置まですべて同じです。例えていうならタミヤで販売されているミニ四駆で、同じ年代のマグナムセイバーやソニックセイバー、トライダガーやビークスパイダーに至るまでデザインは違えど骨格はすべて同じ設計ですよね。つまり外側のデザインが違うだけということ。
YESKAMOのHDDは安心の東芝製だった

取り外したらなんとYESKAMOの筐体には東芝製のHDDが搭載されていました!本物かどうかはさておき、日本メーカーの名が記されたHDDが出てきた時点でもはや勝ちは確定です。容量は1TBと少し物足りないですが、そんなもの信克ブランドの謎HDDと比べれば信頼性に銀河系とゴミクズくらいの差があります。燃える心配がないだけでも価値がありますよね。

並べてみると同じ3.5インチなのでOOSSXXにも流用可能です。
深センで製造される中華製ガジェットのほとんどはOEM品

ついでに2つの筐体も並べてみました。左がYESKAMOで右がOOSSXXです。内部を見比べてみると基板の配置やインターフェイス、通気口の場所に至るまでほとんど同一です。つまり外観の見てくれこそ異なりますが、基本骨格はすべて共通であることが分かります。ただYESKAMOのほうが少し割高である影響か、HDDの件も含めて(東芝製)コード類も若干コストがかかっている印象です。
無事に録画機能が復活したOOSSXX製防犯カメラ

無事にHDDの移設作業が終了し、なんとか録画機能も復活しました。やはりHDDの問題で他は何もなかったみたいですね。交換自体もデスクトップPCの比にならないくらい簡単で、ネジを回すだけなので5分もかかりませんでした。何よりもHDD自体は記録媒体としての役割しかなく、フォーマット以外にやることがないので説明書がなくても誰でも簡単に交換することができます。
このシンプルさこそが中華製激安ガジェットの特徴でもあるのですが、やはり価格的なもので多少のバラつきはあるみたいです。例えばYESKAMOの場合はあり得なかったのですが、OOSSXXの場合はLAN端子の防水コネクタ自体に欠陥があり、強い雨が降ると水が内部に浸水して端子部分が錆びてしまいます。ようはカメラ部分が壊れて使えなくなります(これで4台中2台無駄にしました)。
同じ防犯カメラの構成でも3,000円から5,000円程度の誤差であれば若干高いほうを購入したほうが良いかもしれません。
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