Amazonの格安タブレット
待ちに待った…という訳でもありませんが、そろそろ寿命が迫ってきたiPad miniの後釜として購入しました。当然近年のiPadシリーズに比べるとスペックはがた落ちするんですけど販売価格もiPadに比べるとがた落ちなのでコスパ面だけ見ればそこそこ高いんですよ!
と、言うことでさっそくAmazonのタブレット(Fire HD 8)が届きました。めっちゃオレンジ!最近のタブレット端末とは思えないほどの安っぽい箱に入っての登場です。駅の売店でAppleカードやAmazonギフトカードの横にぶら下げてあっても違和感がありません。
型番はFire HD 8(2018年モデル)。商品名の通り8インチのHDディスプレイで、OSはAndroidではなくAmazonOSと呼ばれるよく分からないものを使っています。もう一度言いますがAndroidタブレットではありません!私はてっきりAndroidだと思って購入してしまった一人です。
後述しますがこの独自OSがマジでクソ。
スペック
- 8インチHD(1280×800)IPSディスプレイ
- OS Amazon
- CPU 1.3GHzクアッドコア
- メモリ 1.5GB
- ストレージ 16GB
超絶微妙なスペックです。一応4コアですけど期待しないほうがいいかも。ちなみにAmazonOSとはAndroidをベースにAmazonが独自に手を加えた謎OSです。正直これが余計なお世話でした。素直にAndroid OSをそのまま使えば良かったのになぜこうなっちゃんですかね。詳しくは後述します。
ちなみにこのタブレット…価格はなんと5,980円!そもそも定価が8,980円というぶっ飛んだ価格設定であり、それにAmazonの期間限定セールで5,980円になっていたところを購入した感じ。もはやゲームソフト1本のほうが高いという事実。さっそく中身を開けてみましょう。
ん?これだけ?まぁ今の時代はふつうですね。
USBは最新のTypeCではなく旧世代のTypeBです。microUSBは使いにくいので正直TypeCくらい積めよと思いましたが、5,980円の安さだからしょうがないのかな。説明書はどこぞのIKEAみたいにイラストのみです。文字がないから世界中の言語に合わせて印刷する必要がないのでコスト面で良いみたい。
ついでに今までお世話になったiPad Miniとツーショット。右がFire HD 8で左がiPad。面積だけならほぼ同じ。
裏面はこんな感じです。さすがに格安タブレットですから素材はアルミではなくプラスチックです。質感は高くないけど色の使い方はまずまずですね。ただケースがないとちょっと擦っただけでも傷がついてしまいそう…。まぁ値段が値段ですから傷がついても気にならないですけど。
そして起動!
直後にスマホアプリだか何だかの良く分からない広告が表示されます。起動時に広告が勝手に出てくるなんてさすがAmazon!いらん機能を追加すな!って思いましたがその後の設定で消すことはできました。この起動時にワンクッション置くのって相当ダルいですからね。
とりあえず色々と初期設定があったのですが、驚いたのが起動と同時に「ようこそ○○○○さん」って私の名前が登録されていたんですよ(汗)おそらくAmazonプライムに登録している私の情報が反映されているんでしょうね。良く言えば設定の手間が省け、悪く言えば個人情報駄々漏れ。
何かと重要な画質については下の写真を参考にして下さい。FHDではないのでプライムビデオを見ても若干粗さが目立ちます。このあたりはiPadとか最新のFHDを搭載したドロタブ(Androidタブレット)のほうが良いかもね。我慢はできるけど見ていて気になる。
バックライトは少々暗め。それよりもコントラストが暗すぎて画面に何を映しているのか分からなくなるときがあります。これは設定を変えても解決せず。アプリでどうにかしようと思ったら後述のクソ仕様で何もできませんでした。やっぱマイナーな自主OSはダメだよ。
Fire HD 8のスペック
液晶画面
格安タブレットにしては使えなくないレベル。駅弁と同じでレストランで出てきたら発狂しそうなくらいの不味い弁当でも電車の中だと美味しく感じる不思議。決して滑らかではないけど5,980円という価格が「もうどうにでもなれ」感を醸し出してくれます。
前述しましたがコントラストが暗すぎます。ブラックとチャコールグレーの違いを判別できません。ふつうにYouTubeを見る分なら平気ですが、そもそもコントラストが設定上低くなっている映画を見る時は少し不便かな。何が言いたいのかと言うとプライムビデオが見にくい!
AmazonOS
この端末の使い勝手を邪悪なものにしているすべての元凶がこの独自OS!型落ちiPadと比べても明らかに見劣りするようなモッサリ感はOSのせいなのか、それともCPUのせいなのかは不明。AmazonのAmazonによるAmazonのためのOSと言っても過言ではありません。
ちなみにアプリの読み込みに通信を挟むとめちゃくちゃ動作が遅くなります。ブラウザの表示速度も無駄に遅い。スマホ(Xperia XZ1)のYouTubeはもちろんPCのVAIO、Surface Pro6、iPad、PS4あたりは快適に通信できますから単純にAmazonOSの処理能力の問題でしょう。メモリもショボいし…。
Amazonアプリ
とにかく微妙!なぜかメジャーなタイトルではなくマイナーなタイトルばかりがアプリ一覧に並んでいます。一応マインクラフトあたりはラインナップされているんですけど、スペックの低いFire端末をあえて使う動機が見つかりません。まだVITAでプレイした方がマシなレベル。
通信速度
WiFiの速さに依存。でも端末の性能が遅いので表示は遅いです。
バッテリー
すぐ減ります。プライムビデオを5時間くらい再生するとバッテリー残量が5%くらいにまで落ちますね。充電もめちゃくちゃ遅いです。
ストレージ
内蔵メモリは16GBです。だけどFire HD 8には最大400GBまでのmicroSDカードを挿入し、そのまま端末自体のストレージとして利用することができます。ようするにFireならアプリのダウンロード先もmicroSDに設定できるので、内部ストレージを圧迫することなくデータを保存することができるのです。
2年間使ってみたまとめ
意外と2020年現在も捨てずに使っています。主にYouTubeやプライムビデオを見る用ですね。特に何もしていないのに動作は2年前よりもさらにモッサリしてきています。だけどいいんです。うちには猫がいるんですけどたまに画面を覗きこんでタッチしたり爪で引っ掻いたりするんですよ。なので外装はボロボロ…。
そんなときに実勢価格がゼロに等しいこの端末は些細な傷や汚れなんて気にならないのでめちゃくちゃ便利です。SurfaceやiPadには傷をつけたくないですけど、Fireなら傷のひとつひとつが歴戦感を出していてなかなか面白いですよ。例えるなら履き慣れた運動靴って感じでしょうか。
最終的には運動靴扱いされてしまったAmazonタブレットですが、動作にイラつくことがあっても突然のクラッシュやフリーズなどの致命的な症状には今のところ遭遇していません。猫の必殺パンチにも耐えるくらいにも丈夫なので、見方を変えれば究極の持ち歩き用ガジェットなのかも。
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