ホンダ ステップワゴン(Honda SENSING)レビュー

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斬鉄剣で斬ったあとみたい

  • 直列4気筒
  • 1,500ccターボ
  • 150馬力/トルク20.7

久しぶりのミニバンです。最後にミニバンを運転したのは10年以上前の三菱グランディスかな…。うちではあまり使い道がないので(そもそも車自体の使い道がない)車を買おうとするとどうしても趣味車に走っちゃうんですよ。その代わりに日常使いは完全に諦めています。

今回運転したのは最新型のホンダ・ステップワゴンスパーダです。ミニバンなので私がもっているBMW Z4とは真逆の性質です。趣味車にはならないけど日常使いに関しては抜群の機動力を誇っています。てかめっちゃ広くてビックリしたよ。

エクステリア

今風のミニバンってデザインですね。なんか下半分を隠すとエルグランドっぽくも見えてきます。まぁミニバンなんてどこも似たり寄ったりのデザインなので、パッと見のインスピレーションを感じればそれが次の愛車になるのではないでしょうか。

近年のホンダデザインの特徴はソリッド&ワイドな印象です。すごく例えづらいけど石鹸みたいなイメージ。アクの強かった(オデッセイあたりの)ホンダデザインと、北米で展開されるアキュラデザインの中間って感じ。

エクステリアの造形を見ればこの車のスペース効率の良さがよく分かると思います。ほぼすべてのミニバンに共通ですが、機関車トーマスのように顔のついた冷蔵庫のような見た目です。車に限らずすべての乗り物は人の顔をモチーフにしているからあながち間違いではないかも…。

この車のトピックはなんといっても縦半分に扉が開くリアドアの開閉機構です。もうこれ本当に冷蔵庫じゃん(笑)もちろん下からグワ〜っとリアドア全体を開くこともできます。そのせいか後ろのデザインが斬鉄剣で斬られたような奇怪な造形をしています。

インテリア

広い!広すぎる!この車よりも大型なアルファードやエルグランドよりも視覚的に広く感じます!とりわけインパネ下部がテーブルのように低い位置で平たくなっているので余計に広く感じるのかもしれません。無駄な装飾がなくてクリーンな印象です。

個人的には安物にメッキ処理をして高級(笑)と謳われた室内空間よりもこうしたシンプルな造形のほうが好みです。アルファードの室内がサイズ感よりも狭く見えるのはインパネが手に届くくらい目前に迫っているからだと思います。近年のトヨタ車はなぜか断崖絶壁がお好きなようで…。

エアコンの操作系統は水平に近いもの。慣れは必要だけどブラインドタッチがギリギリ可能です。そして良心的な2DIN規格のナビコンソール。グレードによるのかもしれませんが、メーカーが指定したクソみたいなナビしか使えない一体型より圧倒的に2DIN規格のほうが使いやすい。

ステップワゴンにあるあるなデジタルメーター。賛否両論あると思いますが、MTではない限りデジタルメーターのほうが使いやすいと思いますよ。法定速度の維持とか。

リアシート。めちゃくちゃ広い。シートは若干硬め。

前席後部に特急列車のようなテーブルが内蔵されています。ドリンクホルダーが2個も搭載されているのにはビックリ!そんなに飲まないけどあると便利ですよね♪

走行インプレッション

今回運転したのは1,500ccのターボモデルです。さすがに2020年現在の技術だけあって、小排気量でもターボのおかげで過不足なく加速してくれます。視界も抜群に良いのでなんだかロープウェイでも運転しているような気分。

路面のゴツゴツは拾いますが不快なレベルではありません。ハンドルの追従性やアクセル、ブレーキの感度も今どきの車なので全く問題ありません。ある意味Z4とは異なるベクトルで運転する楽しさがありますね。ミニバンのくせにセダンのような乗り味なのはオデッセイ譲りか?

冷蔵庫みたいなギミックのるリアドア

見てください!ここが斬鉄剣で斬られたあとです。よく見ると窓枠の左下にドアハンドルが見えます。ちゃっかりブラックベゼル内に隠しているあたりがフフフゾーンですね。ここを操作すると冷蔵庫みたいに片側が開くギミック付き。

こんな感じ。サードシートを倒すとなんとリアドアから室内へのアクセスが可能!こんなシチュエーションどこにもないけど、今までセカンドシートを倒さないと出入りができなかったサードシートのジレンマを見事払拭してくれたようですね!

当然ながらナンバープレート部に配置されたハンドルを操作すれば全面開閉が可能です。人は乗せなくても荷物は載せたりしますから、シチュエーションによって開閉パターンを選べるのはステップワゴンの重要な個性のひとつですね。

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