何事もバランスが大切
難消化性デキストリン
難消化性デキストリンは水溶性の食物繊維で、文字通り「消化のしにくいデキストリン」。原料はトウモロコシで手軽に食物繊維を摂れることから健康を謳う様々な製品で活用されています。メッツコーラやスタイルバランスなどの「中性脂肪の吸収を抑える〜」系は大体この難消化性デキストリンが配合されています。
難消化性デキストリンの効果は以下の5つが報告されています。
- 食後の血糖値の上昇抑制
- 食後の中性脂肪値の上昇抑制
- 整腸作用
- 内臓脂肪の低減作用
- ミネラル吸収の促進作用
2016年のデータでは1日毎食時10g、12週間摂取し続けた結果、内臓脂肪面積が44%も軽減したという報告があります。メカニズム的にはデキストリンが腸内で水分を吸収する際に、脂肪分も一緒に吸収して便として排出してくれるイメージです。1日あたりの摂取上限はありませんが、摂り過ぎると便秘になるみたい。
原料はトウモロコシのみ
旧パッケージ(左)と新パッケージ(右)
難消化性デキストリンは僅かな甘みはあるもののほぼ無味無臭なので、何かの飲み物に溶かして摂取することが一般的です。私の場合はコーヒーや紅茶に溶かして飲むようにしています。
紅茶と言えばリプトン
サラサラとした顆粒なのですぐに溶ける
サラサラとした顆粒タイプなのでホットでもコールドでもいけますが、個人的な感想としてはやはりコールドだと溶けるのに時間がかかるのでホットで溶かすようにしています。パッケージには「小さじ2杯でレタス1.5個分の食物繊維」とありますが、面倒くさいので大さじ1杯で飲むようにしています。
見た目も普通の紅茶
さて、一番肝心な難消化性デキストリンの効果ですが、私の場合はウォーキングの体質改善効果もあってか買い物程度の運動であっても体重が増えることはありません。身長180cmで体重60kgというどちらかというと痩せ型ですが、健康診断でも特に問題がないという結果が出ているので不健康な痩せ方ではないと思います。
一方で生活習慣の良くない人が「ダイエット効果がある」ということだけを都合良く鵜呑みにしてしまうとほぼ効果はありません。例えばデブの人がメッツコーラを毎日飲んでもデブのままですよね。つまり1日の摂取カロリーの平均(男性約2,700kcal/女性約2,000kcal)をゆうに超えてしまうと論外ということです。
肉が好きでハンバーガーとか焼肉を日常的に摂取している人はデキストリン以前に生活習慣の問題なので、ダイエットどうこうではなくまずは生活習慣から改めないといけません。つまり難消化性デキストリンは誰でも簡単に痩せられる魔法の粉ではなく、平均カロリーを守り適度な運動を行うことで効果を発揮します。
つまりはバランスが大切。食物繊維は人の健康維持に欠かせないものなので、手軽に摂取できるという意味でも顆粒ですぐに溶かせるタイプは何かと便利だと思います。
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