老兵は語らず
先日、世界の三大記念艦のひとつである戦艦「三笠」を見に行きました。ちなみに世界の三大記念艦とは歴史的に自国の独立を守って勝利に貢献した艦船という定義があり、日本では「三笠」、イギリスの「ヴィクトリー」、アメリカの「コンスティチューション」が挙げられます。
日本が大国であるロシアに勝利した日本海海戦は有名ですよね。その時指揮を握った東郷平八郎元帥が乗っていた戦艦が三笠…ザックリ言うとこんな感じです。そういう歴史的に重要な船が横須賀の地に眠っているということです。
よく分からんけど…。
戦艦の重厚な佇まい。今の時代駆逐艦や護衛艦はあっても戦艦なんてありませんから、大砲の打ち合いに特化した戦艦のシルエットにはロマンを感じます。そうそう、三笠の船首に取り付けられた菊の紋章って皇居を向いているんだって。
大砲も圧巻!もちろんレプリカですけど当時はここから黒煙をあげて大砲が発射されていたんでしょうね。
そして横須賀から東京湾を眺めると地味に大きな島が目に入ります。神奈川県横須賀市が管轄する東京湾最大の自然島、猿島です。猿島だからといって猿が住んでいるわけではありません。無人島なので人もいません。そこに残るのは第二次世界大戦での爪痕です。
猿島へは定期的に出航している船で訪れることができます。無人島だけど夏にはバーベキューができ、その他にも遺された要塞跡や自然に侵食されていく過去の建造物を見ることができるので廃墟マニアに人気のスポットだそうな。
変電所設備跡。和洋折衷というかなかなかに味があって良い建物。ご馳走さまです♪
観光客向けに歩道は整備されているのでお年寄りや子供でも難なく散策できます。こちらより圧倒的に観光客の多い鋸山(千葉県安房郡鋸南町)も見習ってほしい(笑)
自然物と人工物の対比。左右を比べると地形を生かした要塞であることが良く分かります。
トンネル。ヒンヤリと冷たい風が頬を撫でる。これくらいの非日常感が心地良い。
猿島自体は1時間もあれば散策できると思います。島は広いけど歩ける箇所は限られている…つまり一本道に近い状態なので程良く汗をかく程度のウォーキングをしているような感じです。所々で木々のあいだから横須賀港が見えます。
歴史的な建物、豊かな自然、関東圏内というアクセスの良さ…そのどれをとっても魅力が溢れる猿島は死ぬ前に一度くらいは行ったほうが良いと思いますよ。ジブリっぽい世界観が好きな人にはきっと気に入って頂けるはず。
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