関東屈指のパワースポット
23区某所より埼玉県秩父市に所在する「三峰神社」に行ってきました!相方によると関東屈指のパワースポットだそうな。秩父自体は何度か訪れたことがあるのですが、三峰神社は秩父市街地からは更に奥!ダムを渡り、日の当たらない狭い道をひたすら走り、標高1100mまで登ってやっと到達できるヤバい立地に建てられています。
ということは路面が凍結している恐れが!
前日は23区内でも霙が降っていたので確実に現地の路面はヤバそうな感じ。ということでスタッドレスタイヤを履いたレンタカーを借りることにしました。
うちの車はBMW Z4と三菱アイの2台があるのですが、Z4は2シーターなので家族で乗れず、アイはそもそもETCを搭載していないので遠出は論外です。それに1年に1回雪が降るかどうかも分からない地域に住んでいるのでそのためにわざわざスタッドレスを買うのも勿体ない。車がなくても不便さはないので雪が降ったら乗らないのが一番です。
とりあえずいつもお世話になっている格安の殿堂!ニコニコレンタカーでスタッドレス付きの車を借りてきました。基本料金2,525円にスタッドレス代の2,200円を追加して計4,725円。片道100km以上あるので距離別料金が発生するシェアカーを借りるよりも圧倒的にコスパが良いです。そこで借りたのがコチラの車。
ダサい!
何がって色がダサい!
これじゃ走る緑黄色野菜じゃないか!
カラーコードはスイカバーグリーンメタリック(どちらかというとメロンバー)?
車種はフィットハイブリッドだけど見た目だけ見れば車と野菜のハイブリッドって感じですね。乗っているだけで確実に「青汁が好きそうだな」とか言われそうです。メリットはこんな色をした車を買う人はほとんどいないので、駐車場で自己主張が激しすぎて発見しやすいことですが、逆に目立ち過ぎて視線を集めてしまうのがデメリットでもあります。
つまり目立つことによるメリットとデメリットが共存している意味不明な車…というかカラーリングです。基本的にニコニコレンタカーは中古車をレンタカーにすることで大手の半分ほどの価格設定を実現しているのですが、この場合は初期費用が安ければ安いほど元を取りやすいのでこうした不人気なカラーリングが選ばれる傾向があるのでしょう。
メーターは走り方によって色が変わるのですが、アクセルを踏むたびにグリーンに変わるのでかなり鬱陶しいです。メーター形状自体はシンプルで見やすいので良いと思います。ただホンダのIMA(ホンダ製ハイブリッド)はモーターのアシストが個人的に弱すぎると思っているので、いっそのことターボのほうがこの車の素質的に合っていると思います。
自宅から高速を使って約3時間、秩父の山々を延々と越え、電波がなさすぎてスマホのバッテリーがスリップダメージのように減り続けるほどの奥地に三峰神社は佇んでいました。1ミリも参拝者のアクセスを一切考慮していないその立地場所に一種の潔さまで感じてしまいます。車以外の唯一のアクセスが西武秩父からのバス74分っていうのも凄い!
それとダムの上を走る一本道も地味に怖かった!なんとなくですが寺は人がいる場所、神社は人寄せぬ場所に立地しているような気がします。仏や大仏は人の姿、神社では動物(神様)の姿で祀られることが多いので、人と違って神様の住処は山奥とかであることが多いのでしょう。
とりあえず混む前に入ったのが「大島屋」という日本料理店…とGoogleマップには書いてありますが実質的には「蕎麦」と「うどん」と「わらじカツ」専門のお店です。刺し身とか天ぷらとかはありません。どちらかというと日本料理店ではなくお食事処です。味はさっぱりしていて「よく山の上にある蕎麦屋」の味です。私が注文したのはとろろ蕎麦。
地方の民家風店舗あるあるとして、「とりあえず棚に何かを置いておこう」という風潮があります。あとは個人経営のそこそこ老齢な夫婦が営業しているラーメン屋もこんな雰囲気ですよね。個人的にこの統一感のない風景が苦手です。せっかく歴史的建造物を見に来たのに、横にパチンコ屋があって目に入ってしまうような感覚に近いからだと思います。
とりあえずトイレだと思って入ってしまったビジターセンター(謎の剥製がたくさん展示されている)はさておき、さっそくメインの三峰神社に向かいます。この3つの鳥居が合体したような「三ツ鳥居」は全国的にも珍しい形状をしているようです(三峰神社公式HPより)。そしてここでは狛犬やキツネやでもなく2匹のオオカミがお出迎えしてくれます。
そう言えば「狛犬」と「シーサー」って何が違うんだろう?品種?
三ツ鳥居を進むとエヴァのゼーレみたいなモノリスが並んでいます。色々な文字が掘られていますが解読不能です。
もう少し進むと門が見えてきます。たくさんの灯籠が並んでいますが、これらは夜になると光るのでしょうか。
近くで見るとなかなか迫力があります。
こちらは多分本殿。実は神社に来たのは人生初!元旦はわざわざ混んでいるところにいるよりも家の中のほうが圧倒的に優雅に過ごせること、ご利益に関しても「気持ちの問題」だと思っていたこと、パワースポットと聞いても恐らくは地球の熱エネルギーによる何らかの影響としか思っていなかったので自分から足を運ぶことはほぼ皆無でした。
つまり神社に限らず数多くの宗教的概念は人間が作り出したもの。つまり生存本能以外を思考できる余裕がない限りは想像することすら不可能なので、人間以外の動植物には「神様」的な概念は存在しません。死を生存本能によってさけることはできても認知することはできません。「死とは何か」を考えるのことのできる人間だからこそだと思います。
なので神様と聞いてもいまいちピンとこないのですが、パワースポットの由来を地球の熱エネルギーを感じやすい場所(山は鉱石が豊富なのでトリマリン的な要素)であると解釈するのならある意味間違いではないと思います。ディズニー好きな人がディズニーランドを楽しむように、神社好きな人が楽しむ娯楽施設としての一面があるのかもしれません。
単純に建造物としても非常に精巧な作り。現代のような技術がない時代に手作業で細部まで掘られているのはまさに圧巻!
こちらは本殿左の何かの建物。
鳥居の横に置いてある何か。
龍!
書かれていた文字を読んでみると「平成二十四年、この下の敷石にその年の干支である「龍」が現れました。」とあります。
それがこの黒い箇所みたいです。
本殿より更に奥に進むとまたもやオオカミがお出迎え。
階段に映っている足跡は「オオカミの足跡」だと言われているそうです。うちの駐車場にもコンクリートを乾かしているときに付いたであろう猫の足跡があります。
そしてこの茂みの中には3匹の鹿がいて草をモシャっています。画像だと全然分からないですね。
総評ですが秩父の山岳地帯自体が色々な意味で神秘的(ダムの上を走る、土砂崩れのあとがある、絶対に通れないだろと思えるような小道がちらほらある)だったので、三峰神社の立地も含めて全体的な非日常的感は分かりやすいと言えます。テーマパーク界で例えると明治神宮をディズニーランドとするなら三峰神社はサンリオピューロランドです。
神社が好きな人なら間違いなく「一度は行ってみたい」と思えるような場所だと思います。関東圏なので東京からもなんとか訪れることができましたが、駐車場のナンバープレートを見ると「名古屋」だったり「仙台」だったり遠方からの観光客も多く見受けられました。これだけ遠くても来る人がいるということはやっぱり凄い神社なんだと実感。
そしてこの神社の雰囲気を台無しにするスイカバーカラーのレンタカーで帰ることになるのですが、帰りも三峰神社に向かう対向車が後を絶たなかったので、「この絶対に誰も通りたくないようなヤバい道をそれなりの数の車が走っている事実」に不思議な感覚を得られずにはいられませんでした。これだけ需要があるのなら道を整備してもいいのでは…。
ちなみにフィットハイブリッドの燃費は1Lあたり約18kmでした。
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