三菱 アイ やっと晴れたから軽く整備します

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油膜取りとウォッシャー液交換…時々ゴム磨き

25万円の三菱アイが我が家に来てから約1ヶ月。Z4と比べると後席があったり荷室が広かったりで何かと活躍する機会が多いです。かつてレガシィやアテンザに乗っていた頃は後席の存在や荷室の広さなんて気にしたこともありませんでしたが、長年2シーターオープンのZ4に乗っているとそのありがたみを感じるわけです。

人は何かを失ってから初めてその存在の価値を実感する…まさしく後席と荷室が私にとってのそれ。運転も本格的なスポーツ走行を想定したZ4とは異なるラジコンのような感覚がアイにはあります。軽自動車の規格の中で一生懸命走ろうとするアイに向けて「頑張れ!」と思ってしまうのは愛着の表れなのでしょう。

坂道もターボが搭載されているので楽と言えば楽…だけど所詮は軽…。軽自動車の中では楽であっても普通車程(1,500cc以上なら)の余裕があるかと聞かれればそうでもありません。ただアイの場合は低速トルクを重視したターボの設定なので、日常使いでストレスを感じることはほとんどないに等しいです。

さてさてここからが本題。とりあえずアイに乗っていて早々に何とかしたいと思った箇所がフロントガラスの油膜。パッと見は綺麗だったのですが、いざ雨が降るとワイパーの折り返し地点で「ギュッ」という不協和音が聞こえてきます。サイドガラスも雨の日は見えづらいのでこちらの油膜も取りたいですね。

新しいウォッシャー液も購入したので、購入から一度も交換していないZ4のウォッシャー液(使う機会がほとんどなかった)も同時に交換していきましょう。

ウォッシャー液交換


初めてのウォッシャー液交換に感無量のZ4


Z4のウォッシャー液タンク


基本的にウォッシャー液が必要になる前に洗車をしてしまうので残量が8割以上もありました。これだけ残っているとウォッシャー液の作動だけでは時間がかかってしまうので例のアレを使います!そう、灯油チュルチュルです。灯油なんて使ったこともありませんが、これならスムーズに取り出せそうな気がします。


新品のウォッシャー液と灯油チュルチュル


良い感じに抜けていくウォッシャー液


ウォッシャー液不足の警告灯


1分もかからずにめちゃくちゃスムーズに抜けました!さすがは灯油チュルチュル!最後にウォッシャーを作動させて出てこないのを確認してから補充します。同時にこの「ウォッシャー液警告灯」を初めて目にしました。


1:1に希釈したウォッシャー液を補充する


満タン


Z4の交換作業が終わったので次はアイのウォッシャー液を交換します。過去の整備状況は分らないので自力で交換できる部分は積極的に交換していきたいですね。アイのエンジンは後部座席の後ろにあるのですが、ウォッシャータンクは一般的な車と同じでボンネットの中にあります。


交換を心待ちにしているアイ


灯油チュルチュルの出番


希釈には漏斗が便利


掃除したばかりなのでまだ綺麗


満タン


ウォッシャー液の交換自体は何ともない作業なので気晴らしになって楽しかったです。人生で初めて使った灯油チュルチュルの使用感(しかも100円)も抜群でした!どちらかと言うと面倒くさいのは油膜取り。アイのフロントガラスは目に見えて広いので大変そうです。体感上はZ4の2倍位はあると思います。

油膜取り


アイのフロントガラス


油膜取りにはキイロビンゴールド


もちろん使用するのはキイロビンゴールド!通常のキイロビンよりも油膜の除去力が高く、価格も大して変わらないのでこちらを購入したほうがお得感があります。もちろん研磨剤の類なので力強く擦ってはいけません。油膜の取れ具合を確認しながら慎重に磨いていきます。疲れるけど楽しい♪


ガラコジェット


全体ではなくZ字型の吹付けで十分


薬剤を延ばすように綺麗なタオルで拭き取る


仕上げにガラコスプレーを塗り込んで作業は終了。どうせすぐに落ちるので本格的なスポンジタイプではなくスプレータイプで十分です。これをやっておくとフロントガラスの微細な傷が埋まるので、一定期間のうちならクリアな視界を確保することが出来ます。どちらかというと撥水機能はオマケ。

最後に前々から気になっていたAピラーのゴムを磨いていこうと思います。さすがに16年間も雨風に晒されているので劣化しないわけがありませんよね。

ゴム磨き兼コーティング


何やらとんでもないことになっているゴム


激落ちくんで磨くと綺麗になる


ゴムの染みはどこにでも売っている激落ちくんで擦ればある程度は除去できます。Z4ではこんなことやりませんが、25万円のアイだからこそ出来る方法です。国産車のゴムは欧州車のそれと異なり抜群に信頼できるので、少し無茶な方法でも後述する保護材を使えば機能を失うことはありません。あくまで見た目の問題。


毎度お馴染みのゴムにも使える樹脂復活剤


もう我が家ではこれしか使いません!安心と信頼の99工房、ゴムにも使える樹脂復活剤です。多くの樹脂復活剤はあくまで樹脂にしか使えないのですが、車の部品はウェザーストリップも含めてゴム素材が多く使われているので、ゴムにも使えるこの復活剤はめちゃくちゃ重宝します。常にストックがあるくらいお気に入り♪


ピカーン


樹脂復活剤を塗った部分(上部)と塗っていない部分(下部)で艶が異なるのがお分かり頂けたでしょうか。塗った部分は艶に反射して私の手が映っていますが、塗っていない部分は映っていませんよね。しばらく時間が経過すると艶が落ち着いて自然なゴムの見た目に変化していきます。科学の力ってすげぇー!


綺麗になってご機嫌なアイ


整備は楽しくないと続かない

私はそもそも掃除が大好きなので車の整備も掃除の延長という認識で楽しく行っています。「好きこそものの上手なれ」とはよく言われたもので、ひとつの物事を楽しいと思えればそのジャンルに対しては自然と知識や技術が蓄積されていくのです。スマホが好きな人は勝手にスマホに詳しくなるのと同じ。

物事を楽しむコツは自分の出来る範囲でのんびりと構えること。基本的に急いでいて楽しいという感覚にはならないですからね。車の整備もワイパーとかだけでもいいんです。一度出来れば次に繋がるので経験値は確実に上がります。環境にも影響されるので、なるべく作業は炎天下ではなく若干曇っているほうが快適です。

特にバッテリー交換あたりは長時間アクロバティックな姿勢を強いられるケースが多いので、なるべく涼しい時間帯を選んで作業を行うと捗ります。こんな感じでアイが来てから早1ヶ月…。新車ではなく中古車ならではの楽しみ方があるのは家と同じかもしれません。我が家も年季の入った中古だったらもう少しDIYに没頭できたかも…。


車内掃除機として第二の人生(?)を送る通称オレンジさん


親水タイプのハイドロフラッシュ


ついでに掃除機とコーティングもかけちゃいました。やはり掃除機は不安定なシガーソケット給電ではなく天下無敵のコンセント式が一番ですね。戸建を購入して目の前に駐車場があるメリットをここでも感じました(それでも延長ケープルは必要)。車用の掃除機と家庭用の掃除機ではパワーに雲泥の差があります。

コーティングは何故かあまり流通していない親水タイプ。撥水タイプだと雨が降ったあとに風が強くなると斑点のような汚れがついてしまいがちですが、親水タイプなら広がるように流れるので汚れが付きにくいです。多分見た目的な問題…。コロコロと水を弾いたほうが落ちている「気がする」から。

これは世の中の奥様的な意見と同じで、洗濯洗剤の泡に洗浄力はないのに(汚れを浮かせるのは界面活性剤)泡があったほうが落ちている「気がする」からあえてメーカーは発泡剤を入れるわけです。コラーゲン配合の化粧品も確かにコラーゲンは入っていますが誰も皮膚から吸収できるなんて言っていません。

日傘は日光からの紫外線を跳ね返してくれますが、コンクリートから反射される下からの紫外線には一言も触れていません。お寿司のパックに高確率で入っているマジックカットの醤油類は「どこからでも切れる」と書いてあっても手で切れるとは書いていません。メーカー的には「ハサミでどこからでも切れる」が正解です。

こんな感じでイメージで人は思い込みやすいので、撥水コーティングの車も実は維持管理が大変だったりします。もちろん塗装を守るという意味はあるかもしれませんが、それなら撥水性に拘る必要はありません。このような理由からコーティングを使用する際は親水タイプしか利用しないというスタイルを貫いています。

Amazonで700円台で購入できるのでコスパの良さも魅力。車にお金をかけるのは車検で十分なので、日頃から小さな整備をコツコツ続けていくとトータル的に車の寿命も延びてくれます。意外かもしれませんが私は労働が大嫌いです。なので労働と感じる以前に楽しむことが続けることへの原動力になるのだと思います。

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