Z4のリモコンは電池交換のできない充電式
先日車に乗ろうと思った際にちょっとしたトラブルに遭遇しました。キーレスで施錠をしようとスイッチを押したのですが、通常ならロック解除時にイカリングやスモールランプなどのいわゆるアンビエントランプが点灯するところ、今回はこの演出がありません。簡潔に言えば「うんともすんとも言わない」状態。
あれ?
オートライトの設定変えたかな?
ドアに手を伸ばすと開いているはずのドアロックも解除されていません。
バッテリーの劣化?
いやいや、バッテリーは交換したばかり…。よく分からないのでGoogle先生で調べまくっていたところあるひとつの仮説に辿りつきました。それがリモコンキーの電池切れ。
ネット上では似たような症状の中に「リモコンキーの電池が弱くなっている」という事例が多く記載されていました。確かに車を購入してから一度も電池交換をしていなかったので、電池切れを起こす時期としては極めて妥当です。ちなみにスペアキーも試したのですが反応なし。とりあえず自力で電池交換をしてみることに…。
と思ったのですがネット上で調べたはずの構造と少し違う。通常ならマイナスドライバーでリモコンキーをパカッと開けるための溝があるのですが、このリモコンキーにはそれが見当たりません。どういうこっちゃ…。
どうやらこのタイプのリモコンキーには電池交換ができるタイプとできないタイプがあるらしく、残念ながら私のリモコンキーは「できないタイプ」だったようです。このリモコンキーは充電専用式で、車側のソケットに挿し込むことで自動的に充電を開始する仕組みとのこと。近年のスマホと同様に電池交換ができない仕様になっています。
とりあえずリモコンキーを充電する方法は分かったのでエマージェンシーキー(写真右側の緊急鍵)で車内に入ろうと思ったのですが…。
開かない!
物理キーで開かないってどういうこと?
もうお手上げなので翌日ディーラーに聞いてみることにしました。
翌日
ディーラーに問い合わせた結果。
「おそらくリモコンキーの電池切れかもしれません。このキーだとバッテリーの交換ができないので本体を購入して頂くことになります。おおまかですか1個6万円くらいですね。」
6万円?
えっ?
この安っぽいキーが6万円!
見た目的に3千円くらいなんだけど!
BMWのリモコンキーぼったくり問題!
リモコンキーに限った話ではありませんが、見た目の質感に反してあり得ない価格を提示してくるのはBMWあるあるです。しかもこのリモコンキーの購入には車検証が必要らしく、その肝心の車検証は電磁式のトランクの中に入っています。普通ならグローブボックスの中に保管しますが、Z4の場合はスペースの都合上トランクに入れるしかありません。
とりあえずこのままでは車を動かすことすらできないので、意を決して自動車保険の駆けつけサービスを利用してみることにしました。
40分後
なんと原因はリモコンキーではなく車側のバッテリーでした。なぜかバッテリーの残量が空っぽ。Z4は運動性能のこだわりからバッテリーがボンネットではなくトランク内にあるので、電気が流れていない以上どのようにトランクを開けるのか疑問でしたが、写真のようにちゃんとボンネット側から操作できるようになっているんですね。
さすがは駆けつけサービス!知識が違う!
とりあえずリモコンキーは反応するようになったので、この後はディーラーで原因の調査とバッテリーの状況を診てもらおうかと思います。
追記:
バッテリーが空っぽになった原因はリアベンチレーションの劣化によるトランク内の水没でした。これによってルーフ開閉機構の要であるハイドロリックユニットも故障し、とんでもない額の修理費用が発生しました。その時の詳細は以下の記事に記載しています。
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