性能が極まると価格競争に転じる
Amazon最安価!6,480円のディープインパクト!

今まで使ってきた「Wallfire ノンフライヤー(以下Wallfire)」の代替品として購入しました。以前のレビューでも紹介しましたが、最高温度230℃という高火力でササッと調理できたのはタイパ的に非常に優れていました。しかしながら使用中にトレイのゴム脚が切れてしまい、バケット内部に傷がついてしまったので「こりゃヤバい!」と思って買い替えを決意したのです。これが原因で燃えても嫌ですしね…。
めちゃくちゃ気に入っていたノンフライヤーでしたが、今回同じ商品をリピートしなかったのにはいくつか理由があります。
Wallfireにも気になる点はあった
まずはトレイ形状です。構造的にゴムの脚が弱すぎて、ある程度使用していると早い段階で千切れます。中華製ガジェットは一部改良の頻度がやたらと早くて有名ですが、このトレイも初期型とそれ以降で材質が違うようです。購入した当初はそこそこ厚みのあるトレイだったのですが、ゴム脚が千切れて新しいトレイを送ってもらったところ、明らかにトレイが薄くなっていてゴム脚も弱くなっていました。
つまり改良ではなく改悪のパターン…。
バケット内部も変色を起こしており、恐らくですが230℃という高火力に無理があったのではと思っています。そもそもノンフライヤーで使用できるシリコントレイの耐熱限界は220℃です。ノンフライヤー用の耐熱紙シートもなんだかんだで200℃が限界だったりします。そのためか、近年販売されているノンフライヤーの最大火力は200度で抑えられているような風潮が見受けられます。
最後に、Wallfireは個人的に愛用していたので製品自体は気に入っていたのですが、販売価格の設定のあり方に不信感がありました。例えば本体価格の誇張。明らかに1万円以下の価値しかないのに、商品価格を3万円前後に設定して「70%引きで7,800円!」といったようなお得感を演出する本体価格詐欺です。これに限った話ではありませんが、個人的には性能で勝負してほしかったですね。
今まで使っていたWallfireとの比較

今回購入したTanLatles ノンフライヤー(以下TanLatles)のスペックは以下の通り。
- バケット容量スクエア型4.5L
- 静音設計(割と本当に静か)
- 内部が確認できる可視窓つき
- 最大火力200℃
その他の基本性能はオーブントースターのようなものだと思って下さい。タイマー機能がついていたり作動中でも扉を開けると自動的にスリープモードになったり。いわゆる一般的な安全機能は最低限整っています。Wallfireと比較しようとしても製品自体は深センで製造されるOEM品がほとんどなので、この手の中華製ノンフライヤーは価格は違えど本質的にはほぼ同じと思って差し支えありません。
ちなみにTanLatlesの読み方は「タンラトルズ」、Wallfireの読み方は「ウォールファイア」だそうです。いかにも中華製ガジェットを連想させるような独特な響きはもはや文化です。

最大の違いはタッチパネルの位置。TanLatlesは本体正面にあり、Wallfireは本体天板にあります。正面の場合は埃がつきにくいなどのメリットもありますが、日頃から使用していればそこまで埃が溜まるわけではないので、使い勝手の面で見ればWallfireのほうがワンランク上です。タッチパネルの精度もTanLatlesのほうはやや反応に鈍りがあります。静電方式というよりは切符売場の感圧式に近いです。

内部はほとんど同じ。Wallfireのトレイがやや小ぶりなのは、ゴム脚が取れて使い物にならなくなったので社外品で代用しているからです。探すと思った以上にピッタリとしたサイズがないんですよね。
質感は高くないが低く見せない工夫が見られる

質感はさすが6,480円!激安後付けDVDドライブにありがちな安っぽい…いや、本当に安いプラスチックを多用しています。しかしながら表面にヘアライン加工が施されており、安い中でもなるべくチープに見えないような配慮がなされています。そもそもこのノンフライヤーは「怪しい中華製ガジェット」の類であり、クイジナートのようなお洒落感を求めるものではないのでこれくらいが妥当です。

見た目の雰囲気は他の家電ともうまく馴染むので、個人的には完成されたプロダクトデザインであると勝手に思っています。余分なものを外してシンプルにし、なおかつ価格を抑える。割と理にかなっていると思います。
タッチパネルの反応はイマイチ

前述しましたがタッチパネルの感度は感圧式レベルです。一昔前のHDDナビゲーションくらいの感度ですね。Wallfireは触れるとすぐに反応したので静電式かと思われますが、こちらは少しばかり力が必要なので感圧式の可能性が高いです。それぞれメリット、デメリットがあり、感圧式は触れただけでは反応しませんが、誤って手で触れてしまっても誤作動を起こさないので勝手に火を吹くこともありません。
切符売り場の画面が感圧式なのもこのためであり、思わず手が触れて意図していない切符が発行されないように、あえて確実な感圧式が採用されています。

あるとないとでは利便性に大きな差が出る可視窓の存在。素材が焼けているのかを確かめるためにわざわざバケットを開閉する必要がありません。ノンフライヤー大手のCOSORI(アメリカ)やXiaomi(中国)も是非取り入れて頂きたい機能のひとつ。事前調べではCOSORIの評判が良く、当初はこちらを購入しようと思ったのですが、可視窓がなかったので候補から外しました。それくらい重要な機能。
200℃の熱風を送り出す装置

ノンフライヤーの原理は非常にシンプルで、熱を発生させるためのシーズヒーター、風を送るためのファン、高温になりすぎた場合に電力を遮断するサーモスタットくらいしかありません。このシンプルな構造のおかげで耐久性と安心感に絶望的な不信感のある怪しい中華製格安ガジェットの中でも比較的安定した性能を保ち、3年使用しても差し支えのない耐久力も獲得しています。
ちなみにこの法則はコードレス掃除機の分野でも同様であり、個人的にはノンフライヤーとコードレス掃除機に至っては現状中国企業の独擅場だと思っています。2万円ほど払えばダイソンやシャークの上位機種と肩を並べる掃除機を購入することができます。

ノンフライヤーの中でも無視できないパーツがこちらのトレイ。このトレイにテフロン加工が施されているおかげで快適な調理生活が送れるのです。逆にトレイのテフロンが剥がれてきた時点で使い勝手は格段に悪くなります。そのため今回からはノンフライヤー用の専用シートを使用することでテフロンの寿命を延ばす作戦です。
最安価ノンフライヤーでさっそく調理をしてみる
専用シートを使用することでテフロンを長持ちさせる

まずはノンフライヤー用の専用シートを敷きます。こちらはAmazonで100枚〜200枚単位で購入できます。専用シートにはシリコン加工が施されており、素材から出た油を吸収してくれるのでノンフライヤーの役割でもある「油を落とす」にもしっかりと対応しています。

調理後のトレイがこちら。ほとんど油が浸透していないので洗い物がめちゃくちゃ楽です。
ノンフライヤーの実力はウィンナーの味で決まる

過去の記事内でも「鶏肉」「ウィンナー」「魚」を絶賛していましたが、例に漏れず今回もウィンナーを焼きます!最大火力が200℃なので8分くらいに設定。

焼き上がりはこんな感じ。これこそ約束された禁断の味!外はカリッ!中はジュワッ!これしか例えようのないパーフェクトな完成度です。思わず日本酒熱燗が欲しくなります。この味を知ってしまうと茹でたりフライパンで焼いたりでは物足りなくなってしまいます。
業務スーパーの焼鳥も焼いてみた

業務スーパーで30本入りの焼鳥用肉を買ってきました。1,400円という破格の安さは怪しさだけで言うならパーフェクトですね。焼鳥なので表10分、裏6分の計16分(200℃)焼きましょう。ノンフライヤー自体は360℃対流に対応していますが、専用シートを敷いているので直接熱風が当たらない分裏面火力はやはり落ちます。味付けは塩のみ。

完成!230℃と比べると30℃低いこともあり、水分がほどよく残っていてめちゃくちゃ美味しいです!まさに屋台の焼鳥に近いイメージ(衛生的に受け付けないから屋台の食べ物は食べないけど)。炭火焼きと比べても遜色のないレベルです。
結論から言うとAmazon最安価であってもノンフライヤーとしてネガティブな部分はほとんどなく、あとは「こういった機能が欲しい」と言ったような個人的な要望にすぎないので、ひとつのガジェットとしての完成度はかなり高いレベルで実現しています。そもそも深センのOEM品である以上、性能差はほとんどないので安さで選んでも大した問題にならないところが格安中華製ガジェットの面白いところ。
ノンフライヤーはこれまで3回購入していますが、その中でも群を抜いてコスパの高いモデルであると言えるでしょう。
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