ポストHuawei!中華製ワイヤレスイヤホン
Amazonで購入できる1,380円の格安ガジェット
一時期格安スマホ界隈で勢いのあったHuaweiですが、データが盗まれる危険性がうんぬんということで見事に消えましたね(撤退はしていない)。その消えたポストを埋めるかのごとくしれっと市場に参入してきたのが中国のXiaomi(小米)というメーカー。エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップを揃え、その上中華製の特権を活かした「安さ」が特徴です。
もちろんワイヤレスイヤホン製品もXiaomiの例にもれずかなりの安さです。ダイソーでも1,000円のワイヤレスイヤホンが販売されていますが、それに迫るような価格帯の1,380円です!ちゃんと使えるのか不安になるくらい安いですが、そもそも中華製ガジェットは安全性と信頼性を犠牲にして安さに特化している印象があるのでこれくらいが妥当な金額とも言えるでしょう。

XiaomiはAmazonで大量に見かける怪しい中華製とは異なり、中国メーカーの中では大手に入るくらい有名な企業です。そのため「数ある中華製ガジェットの中でも比較的信頼できる」部類に入り(Huaweiのように大手でも信頼できないパターンもありますが)、特にスマホ事業においては高性能、安価、なぜか安っぽいメタリック調デザインを特徴としたラインナップを展開しています。
安いけど質感はそこそこあるイヤホンケース

今回Amazonで購入したRedmi Buds 6 Playですが、Xiaomiのイヤホンラインナップ群の中では最も安いエントリーモデルになります。安い割には全体的な質感は高く、塗装も指紋ですぐにベタベタになるピアノブラック、もしくはアクリル調ではなくサラサラとした仕上がり。重量も軽すぎず重すぎずのちょうどいい感じです。


ワイヤレスイヤホンの例に漏れず、イヤホンをケースに収納することで充電が可能。充電端子は汎用性の高いタイプCで急速充電にも対応しています。怪しい中華製の安すぎるワイヤレスイヤホンだといまだにMicro-B端子だったりするからタイプCであることは地味に重要です。
想像通りだけど音質は期待できない
安いイヤホンにありがちな抜けるような音質

ケースの質感や充電の使い勝手に関しては想像よりも良かったのですが、やはりというか絶対的に価格面で誤魔化せないのが音質だと思います。聞いてすぐ分かるスカスカ感、例えて言うなら重低音が「ズン!ズン!」ではなく「スン!スン!」というイメージ。一昔前のオーディオテクニカのほうが圧倒的に音質が良く感じるレベルでスッカスカです。
耳に入れるシリコンの部分も匂いがきついですね(新しく設置されたエレベーターにゴムを追加したような機械的な匂い)。一度慣れたかと思うと忘れた頃にこの匂いを感じるので没入感に欠けるかな…。ダイソーの1,000円イヤホンのほうがコスパが良い気もしますが、外装の質感はそこそこ高いので見た目から入りたい人には良いかもしれません。
接続自体は専用アプリがなくても大丈夫
接続はめちゃくちゃ簡単でした。スマホ側のBluetoothをオンにして、イヤホン側に備えられたスイッチを数秒押すだけで接続されました。接続されると謎のアプリのダウンロード画面が出てきます。このアプリを何度か使用してみたのですが、多少の音質調整とイコライザーの設定くらいしか出来ないのですぐにアンインストールしました。元がスカスカなのでスカ度が多少変わるくらい。
中華製は誤魔化しのきく部分だけ質感が高い
これはXiaomiに限らず中華製全般的に言えることですが、梱包や外装など目に見える部分は質感が高いのに、内部のメカニカルな部分においては劣悪な事例が多いです。過去に購入した中華製ドラレコは使用数日で煙が出たり、ボイスレコーダーはノイズしか拾わなかったり、USBメモリの中にはMicroSDカードが2列で入っていたりと「ここじゃないだろ」的な部分に力を入れています。
Xiaomiのワイヤレスイヤホンに関しても、もう少し高価格帯なら分かりませんが、本体を包んでいるただの袋の手触りが無駄に良かったり、付属の説明書がコスト削減を感じさせないほど厚みと光沢があったりと「そこじゃないだろ」的なところにお金をかけています。この梱包のおかげで「値段の割には良いんじゃない?」と期待させておき、瞬時に奈落の底に落とすのがお約束です。
えっ?それなら買わないほうがいいのでは?
と聞こえてしまうかと思いますが、私個人としてはこれだけディスっておきながら買ったことに後悔はしていません。理由は簡単!安いからです。1,380円に何を求めているのかと言えば「とりあえず使えること」オンリーです。それ以上のものを求めるとするなら価格を上乗せするしかありません。究極的までに音質を求めるのであればヘッドホンだけでも数十万円かける必要があります。
そこそこの音質が欲しいのであれば5,000円〜8,000円台を狙えば良いでしょう。このイヤホンは怒涛の1,000円台なので、音質ではなく使えることに意義があります。確かに音はスッカスカですが、私はこのスッカスカに対して「悪い」とは一言も言ってませんし、このあたり許容できる人にとってはまさにベストな選択になり得る可能性もあります。
安くてそこそこオシャレなワイヤレスイヤホンを求める人には割とオススメできる商品なのではないでしょうか。ちなみに私は愛用しています(笑)
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