ガスの歴史がなんとなく分かる資料館
お洒落なレンガ風(実際は鉄骨だろうけど)の建物が目を惹くガスミュージアム。入場料はなんと無料!というか無料でなければ決して立ち寄ろうとも思わない施設なのでこの機会に行ってみることにしました。そもそも青梅街道沿いからは高さのある壁のせいで何の施設か分かりにくいのも要因かも。
入ってしまえばそこは異世界!舞浜のネズミーランドほどではないにしろ、外界とは異なる世界観を演出するには十分な雰囲気です。あっ、そのための高い壁か!
資料館の建物は計2棟。ガス資料館と謳うだけあって明治以降の貴重な実物が展示してあります。
ガスとは無縁な初期の灯り。蚊取り線香の容量でジリジリ燃えていくものと思われます。ガスや電気のない時代はこうした灯りの事情もあるので就寝は18時〜19時とかなり早かったそうですね。逆に言えば今みたいに夜でも時間を潰せるツールなんて皆無だったので夜は寝るしかなかったのでしょう。
こちらは灯りではなく娯楽を目的としたガス灯。点火すると花火のようなイメージで浮き上がるそうです。デモンストレーションを見ることもできるのですが、次に行われるのが1時間半も先だったので見ずに帰りました。さすがにこんなところで1時間半も潰せない。規模と滞在時間は比例する。
別館の展示室。
かなり古いタイプのガスレンジ。説明書きによると、イギリスではこのガスレンジでロールキャベツを作っていたことが大々的にアピールされていました。私はむしろ「なぜ肉をキャベツで挟もうと思ったのか」について知りたかったですね。ロールキャベツの苦味と甘みとトロミがどうも苦手。
カニ型のストーブ?
可愛いけど痛そう。
卵ゆで器。
あってもなくても人類の幸福度には一切関与しない人間らしい遊び心の投影。
唯一役に立ちそうなのがこちらの「ガス復帰方法」の体験コーナー。震度5以上の地震が起きると自動的にガスが止まるらしく、復帰方法の手順をこちらで学べるそうです。さすがにガス管の破裂には対応できませんが、知っておいて損はない知識だと思います。
レールの上に鎮座する重厚感溢れるコークガイド車。コークガイド車が何なのかは不明。いかにも戦前ってデザインで嫌いではないです(つまり普通)。
敷地内の街灯をよく見るとどれもガスで点灯されています。ガス好きには堪らない施設なのかもしれませんが、そんなに興味がない人にとっては「色々凄かったね」で終わりだと思います。ただガスに焦点を当てた施設なんて日本中探してもここぐらいだと思うので、興味のある方は探索してみては?
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